inocencu 本文へジャンプ
競馬用語のご案内





■あおる
ゲートの中で後ろ足で立ち上がってしまうこと。また、調教では併せ馬のとき相手の
馬より勢いが良く手応えがある様。

■脚色(あしいろ)
馬の走りっぷりのこと。余裕十分で走っているときは「脚色が良い」、バテ気味のと
きは「脚色が一杯」などといわれている。

■行った行ったのレース
逃げ馬と二番手の馬がそのまま1、2着でゴールすること。また、逃げ馬と先行馬ばか
りで決着することを「前残り」という。

■馬なり(うまなり)
レースや調教のときに追わないで、馬の走る気にまかせること。「持ったまま」とも
いい、基本的に余力十分の状態をさす。

■追い切り(おいきり)
レースを目前に控えた出走予定馬が行うハードなトレーニングのこと。通常、水曜ま
たは木曜日に集中し、ここで最終調整が行われる。


■折り合い(おりあい)
騎手と馬との呼吸の調和状態。呼吸が合っている状態を「折り合いがつく」といい、
ちぐはぐな状態を「折り合いを欠く」という。





■掛かる / 引っ掛かる(かかる / ひっかかる)
スタートしてゆっくり行こうとする騎手に対して、馬の行きたい気持ちが先行して速
く走ってしまう状態。スタミナを消耗するので、失速してしまうことが多い。

■ガレる
疲労などの原因で、体重が減り、毛づやもさえず体調が低下していること。何かの理
由で飼葉(かいば)を食べなくなり体が細くなったときに「ガレている」ともいう。


■口向き(くちむき)
ハミ受けの状態のこと。ハミは騎手と馬との大事な接点で、ハミにつながっている手
綱を通して騎手の意思を伝える。また、騎手の思いどおりに馬が動かないことを「口
向きが悪い」という。


■口を割る(くちをわる)
レース中に馬が口を開いてしまっている状態。引っ掛かったときに見られる。

■コズミ
筋肉痛や筋炎のこと。「コズんでいる」というのは、動きがスムーズではなく歩行が
ぎこちない状態。






■ササる
レース中や調教中に、コースの内側に向かって斜めに走ること。

■仕掛ける(しかける)
レース中、勝負どころで騎手が馬に気合を入れてスパートすること。「仕掛けが早
かった」などという。また、調教で軽く気合をつけて追うこと。


■自己条件(じこじょうけん)
競走馬は収得賞金によって条件別にクラス分けされているが、その馬が出走できる条
件のこと。

■斜行(しゃこう)
まっすぐ走れなくなって左右にぶれ、斜めに走ってしまうこと。レース中に斜行して
ほかの馬を妨害すれば、失格または降着となる場合がある。

■ジリ脚(じりあし)
瞬発力はないが、じわじわと伸びてくるタイプ。2、3着にはなるが、勝つには至らな
いケースが多い。

■末脚(すえあし)
ゴール前での馬の伸び脚のこと。「終(しま)いの脚」ともいう。一般的にゴール前
で鋭く伸びる馬を「末脚の切れる馬」「鋭い末脚」などという。

■ズブい
騎手のGOサインに対して反応が悪く、エンジンのかかりの悪いこと。

■疝痛(せんつう)
腹痛のことで、体の構造上、ほかの動物より発症しやすい。

■ソエ
ヒトのすねに相当する部分の骨に発生する骨膜炎のことで、骨の固まっていない若駒
に起こりやすく、2歳のある時期を過ぎるとほとんど発生しなくなる。

■ソラを使う(そらをつかう)
レース中や調教中に、ふとしたことで馬の気が散り、走りに集中を欠くこと。




■ダク / キャンター
馬の走り方には4種類あり、歩いている状態を常歩(なみあし)=ウォーク、気持ち
よくジョギングしている状態を速歩(はやあし)=ダク・トロット、軽いスピードで
自由に走っている状態を駈歩(かけあし)=キャンター、全力疾走の状態を襲歩
(しゅうほ)=ギャロップという。
▲ギャロップ


■鉄砲(てっぽう)
比較的長期の休養明けでレースに出ること。また、このような場合にレースに使うこ
とを「鉄砲使い」といい、そうしたレースでよく好走する馬を「鉄砲が利く馬」とい
う。

■出ムチ(でむち)
スタート時のダッシュの鈍い馬やどうしても先行したいときに、スタートからムチを
使って気合を入れること。「出ムチを入れる」という。

■テン
最初とか真っ先の意味で「テンの半マイル」とか「テンから仕掛ける」などという。
「テン乗り」というのは、騎手がその馬にはじめて乗ること。

■道中(どうちゅう)
レースの途中。「道中行きっぷりがよかった」「道中不利があった」などという。

■トモ
馬の腰から後ろの部分(尻、もも、後肢)。「トモがあまい」とは筋肉がついておら
ず力強さにかけること。





■二走ボケ(にそうぼけ)
休養明け初戦を好走した馬が、次のレース(二走目)を凡走すること。

■二の脚(にのあし)
直線でスピードを出し切ったと思われた馬が、追うとさらに加速すること。「二の脚
を使う」という。






■平場(ひらば)
レース名のついていない一般レースのこと。「一般競走」ともいう。






■見せ鞭(みせむち)
ムチを馬の視野にちらつかせる行為。気性が悪く実際に鞭でたたくと走る気を無くす
馬や余力があって強く追う必要がないときなどに行う。

■道悪(みちわる)
馬場の状態表示には、良・稍重(ややおも)・重・不良の4段階がある。重以上の状
態をひとことで「道悪」という。


■持ち時計(もちどけい)
当該距離でその馬が記録したもっとも速い走破タイムのこと。「持ちタイム」ともい
う。

■物見をする(ものみをする)
馬が不意に何かに驚いて騒いだり、止まってしまったり、横に飛んだりする動作やク
セのこと。






■ヨレる
直線で急に内または外にフラつくこと。






■ラチ
馬場のさくのこと。内側のさくを内ラチ、外側を外ラチという。